アニメブームの現代において、声優はとても人気のある職業です。
ただ、声優になるための養成所や専門学校は、プロダクションがほとんど東京にあることから、主に東京とその近郊に集中しています。
そうなると、それ以外の地域に住んでいる人は、声優になれるのか心配になりますよね。
しかし、主要都市といわれる地域には、複数の声優養成所・専門学校があることが多いんです。
広島にある声優養成所・専門学校は、在学中にオーディションを多数行っているところや、働いていても通いやすい週1コースや夜間コースがあるところなど特色がそれぞれあります。
それでは、広島の5つの声優養成所・専門学校のコースや学費・オーディションなどについて詳しくご紹介していきますね。
Contents
広島の声優養成所・専門学校一覧
まずは、広島の声優養成所・専門学校を一覧でご紹介します。
- 広島の声優養成所
- インターナショナルメディア学院
- MJY声優★アカデミー
- CHK声優センター
- 広島の声優専門学校
- 代々木アニメーション学院
- 総合学園ヒューマンアカデミー
このように、広島には養成所が3つ、専門学校が2つあります。
声優養成所とは、声優プロダクションが運営する即戦力を育成する声優養成機関であり、入所オーディションで合格すると入所となります。
週1~3日のレッスンとなりますので、レッスン時間が短い分学費が安いですし、仕事をしながらでも通いやすくなっています。
専門学校は基本全日制なので、未経験でも声優になるための基礎的な知識や礼儀作法から実技までを時間をかけて学べます。
週5日で通うことが多いですので学費は高くなりますし、基本的には学生が対象となりますが、土日・夜間コースが開設されているところもあります。
まずはどちらに進みたいか、それぞれの特色や学費、オーディション情報を参考に決めていきましょう。
広島の声優養成所・専門学校の特徴と学費について
それでは、ここからは広島の声優養成所・専門学校の特徴と学費をそれぞれみていきましょう。
インターナショナルメディア学院
インターナショナルメディア学院・広島校は、ドラゴンボールのベジータ役で知られるベテラン声優堀川りょうが学院長を務め、直接指導することで有名な声優養成所です。
インターナショナルメディア学院の学費は以下の通りです。
学費 | |
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年額:660,000円(月8コマ管理費12 か月分込み)
養成所としては高いほうですが、インターナショナルメディア学院には特待生度があり、特待生オーディションや特待生制度があり、成績優秀者は授業料半額や免除になる可能性があります。
また、オンラインでの受講もでき、「双方向オンライン講座」により広島にいながら東京の講師から直接指導を受けることもできます。
途中から東京校でレッスンを受けたくなったら、東京校への転校をすることもできます。
以前と受講形態が変わり、入所金や月額という支払い方ではなく、レッスンコマ数+管理費の支払い形態となり、受けるレッスンコマ数を自由に選べるようになり、自分の好きなペースで声優レッスンを進められるようになりました。
月内で9コマ以上受ける場合は1コマ5,500円から3,300円へと割引になりますので、短期集中で受ける場合のほうが学費が安く済みます。
コースをまたいだ受講もできますので、例えば声優コース+声優ダンサーコースを並行して受けるなどして声優としての幅を広げることもできます。
このように、インターナショナルメディア学院は多彩なコース・受け方が選べ、30代・40代コースなどもあり、様々な年代の方々にも通いやすい養成所となっています。
MJY声優★アカデミー
MJY★声優アカデミーは、声優プロダクション「元氣プロジェクト」が運営協力しており、多数の声優デビューマネジメントをしている代表取締役の岡本邦裕が講師をしている声優養成所です。
MJY★声優アカデミーの学費は以下の通りです。
入所金 | 学費(月額) | 授業頻度 |
55,000円 | 18,700円 | 月2回(第1・第3日曜日)) |
年額(初年度・入所金含む):279,400円
月2回集中講義となっており、学費としては最も安いですし、通う頻度の負担も一番軽くなっています。
しかし、その授業内容としては、ボイトレや声楽、ダンス、アニメや映画のアフレコなどの実技演習など声優に必要とされる幅広い技術が網羅されています。
また、声優やナレーターなどの現役プロからの直接指導を受けられるようになっていますので、他の養成所と比べても遜色ない内容となっています。
通常、東京都とその他地域の声優スクールでは、東京校のほうが現役講師が多く配置されることが多いですが、MJY★アカデミーでは講師は首都圏から広島校へ直接派遣され、東京のスクールと同等の指導が受けられるようになっています。
MJY★アカデミー・広島校は、リーズナブルですし、あまり回数は通えないけれども東京と同じ質の授業を受けたい、そんな人へおすすめの養成所となっています。
CHK声優センター
CHK声優センターは、東京の芸能プロダクション「オフィスCHK」が運営する声優養成所です。
CHK声優センターの学費は以下の通りです。
入所金 | 学費(月額) | 授業頻度 | |
基礎クラス | 160,000円 | 13,000円(月4回) | 月4回 |
通常レッスン(基礎クラス終了後移行) | 12,000円(月3回) | 月3回 |
年額(初年度・入所金含む):316,000円(基礎クラス12 か月で計算)
CHK声優センターは月額制になっており、月額でみると広島の声優養成所・専門学校の中で一番リーズナブルです。
月12,000~13,000円でしたら、学生のアルバイトでも十分余裕をもって払えますね。
CHK声優センターは卒業制度はなく、現役講師陣から基礎から応用まで指導を受けられ、デビューするまでをバックアップしてくれます。
もしもデビューまでの期間が少し長くかかったとしても、安心して負担が少なく続けられる料金設定になっています。
また、声優としての知識・技術のみでなく、社会人としてのマナーや常識などの人間性の育成も大切にしていますので、人としても成長できる養成所になります。
総合学園ヒューマンアカデミー
総合学園ヒューマンアカデミーは、声優のほかにもデザイン、チャイルドケア、ヘアスタイリストなど幅広い分野の専門コースがある専門学校です。
総合学園ヒューマンアカデミーの学費は以下の通りです。
全日制(二年) |
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夜間・土日コース |
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総合学園ヒューマンアカデミーは全日制なため、初年度年額150万前後と養成所と比べてぐんと高くなります。
アニメ・声優・ゲーム系の専門学校の学費平均が126万というデータから見ると、相場よりもやや高い設定となっているようです。
その代わり、授業料の支払いには各種教育ローンの利用ができますし、特待生制度で選考されると授業料減免も受けられます。
全日制から夜間・土日コース、「声優オンライン養成講座」もあり、働いている方も通い方を選べる専門学校です。
校舎によって開催クラスが異なり、広島校では「水曜日夜間クラス」と「日曜日午前クラス」が開催されています。
「全日制は高くてちょっと…」「働きながら通いたい」という方は、総合学園ヒューマンアカデミーの夜間・土日コースもおすすめです。
夜間・土日コース年額(初年度・入学金含む):385,000円
上記のように、夜間・土日コースの金額だと声優養成所と変わらない金額になりますね。
おすすめの理由ですが、総合学園ヒューマンアカデミーはデビューチャンスにつながるオーディション回数が桁違いに多いからです!
後ほどオーディションの項で詳しく説明します。
代々木アニメーション学院
代々木アニメーション学院は、アニメ・声優・マンガの専門教育を行う専門学校です。
代々木アニメーション学院の学費は以下の通りです。
一年次 | 二年次 | |
全日制
※夜間・土日コース東京校のみ |
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全日制なため学費は高いほうですが、条件に合えば各種学費支援制度や教育ローンが利用できます。
また、入学してからの成績や学習態度等が優秀であれば、特待生制度により特待生に選考され、授業料の減免が受けられる可能性もあります。
代々木アニメーション学院は、地方校でも東京校とおなじ水準の授業を受けられることにこだわっており、東京校と同じテキスト・カリキュラムで授業をうけられます。
さらに、東京在住の人気声優のアニメアフレコレッスンやプロ講師の講義を、ネットワークをつなぐことにより地方校で受けられますし、地方校にいながら東京のプロダクションの方に演技を見てもらうことができます。
もちろん、学年の途中で東京の学校へ転入することも可能です。
代々木アニメーション学院は、開校44年、卒業生は12万人を輩出等、実績がしっかりある学校なので、学費は決して安くはないですが入学検討の価値がある学校になります。
広島限定!声優の学費が安い順ランキング
ここでは、学費を少しでも抑えたい方へ向けて、広島の声優養成所と専門学校を学費が安い順にランキングにしてみました。
- MJY声優★アカデミー:年間279,400円CHK声優センター:年間316,000円
- CHK声優センター:年間316,000円
- インターナショナルメディア学院:年間660,000円
- 総合学園ヒューマンアカデミー:年間150万前後(年度によって変動します)
- 代々木アニメーション学院:年間1,553,000円
広島の声優養成所・専門学校のオーディション回数ランキング
次に、声優デビューをするために欠かせない、在学中のオーディションの回数が多い順ランキングをまず見てみましょう。
- 総合学園ヒューマンアカデミー:年間400回以上
- インターナショナルメディア学院:年4回
- 代々木アニメーション学院:年2回
- CHK声優センター・MJY★声優アカデミー:実力が認められれば所属オーディションを受けられる
1位 総合学園ヒューマンアカデミー
総合学園ヒューマンアカデミーの売りは、なんといっても年間オーディション回数が400回以上あり、広島の声優養成所・専門学校の中でダントツに回数が多いです。
しかも、選抜試験はなく、希望者はだれでも受けることができます。
更に1~3月に、複数の声優事務所を招き事務所から指名を受ける形式の「ドラフトオーディション」が行われており、90社以上もの声優プロダクションが参加して、普段慣れ親しんでいる総合学園ヒューマンアカデミー校内を会場として行われます。
二か月間かけて行われるため、オーディションを受けながら場慣れしていくことができますし、うまくいかなかったところがあれば改善を図りながら次へと挑戦することができます。
参加プロダクションには、「青二プロダクション」や「81プロデュース」、「大沢事務所」などの大手プロダクションが多数参加していますし、実際に所属を獲得した実績も多数あります。
また、総合学園ヒューマンアカデミーは一般企業や声優プロダクションとのつながりが強く、長期のインターンシップを通して資質が認められれば採用へとつながり、在学デビューをすることもできます。
そのうえ、「業界マネージャー」と「学内マネージャー」のWマネージャーが一人一人につき、オーディション対策のアドバイスなどにより随時サポートしてくれます。
このように、オーディションに力を入れている総合学園ヒューマンアカデミーでは、実際に年間500人以上もの学生がチャンスをつかみ、在学デビューや養成所所属となっています。
【オーディション回数多=デビューチャンス高】とも言えますので、総合学園ヒューマンアカデミーは声優の夢をかなえるために、ぜひ候補の上位に入れたい専門学校です。
2位 インターナショナルメディア学院
インターナショナルメディア学院は、オーディションは三か月に一回(1年に四回)行われており、広島の声優養成所・専門学校の中だと二番目に多い回数になります。
最短だとなんと、一か月で在学デビューする方もいるとか!
インターナショナルメディア学院は、「IAMエージェンシー」と「アズリードカンパニー」の二つのプロダクション直下の養成所となっています。
この二つのグループプロダクションは、どちらも若く現在急成長中ですので、大御所が少なく、若手も多く起用されています。
特に「IAMエージェンシー」は、声優プロダクションには珍しく、自らオリジナルコンテンツのア二メ制作やアニメ製作委員会への参画、海外でのアニメイベントなどを開催しています。
そのため、仕事が豊富にあり出演チャンスも多く、地方校からもどんどん出演チャンスがあるんです。
また、現役プロからの直接指導をうけられるので、例えば演出家の現役プロのレッスン中に実力がその目に留まれば、プロが持っている作品でのデビューチャンスへとつながります。
日々のレッスンやアフレコ・イベントなど、すべてがデビューのチャンスとなりますので、実際は三か月に一回以上のオーディションチャンスがあることになります。
3位 代々木アニメーション学院
代々木アニメーション学院では、年に二回、数多くのプロダクションが参加する、「ドラフトオーディション」が開催されます。
こちらは全員が参加できるわけではなく、学校から選ばれた二年生の生徒のみが参加できます。
その代わり、選ばれた生徒は、ドラフトオーディションに向けた2回の合宿に参加してから本番に挑むことができます。
2021年度は、選ばれたのは実に16%(32人)の生徒のみでしたが、そのうちなんと90%にあたる29人が指名を受けたそうです!
やや狭き門ですが、選ばれれば高確率でデビューできるオーディションということになります。
もちろんこれだけではなく、他にもキャストオーディションなどが随時行われています。
また、制作会社や芸能プロダクションなど各企業との連携により、TV番組での声優の仕事やアニメ出演などの多くの就職・デビューチャンスがあります。
それ以外にも、代々木アニメーション学院は「天王洲 銀河劇場」の運営もしており、こちらでの発表会時には声優事務所からのスカウトが来ることもあり、実際には年二回以上のオーディションチャンスがあることになります。
4位 CHK声優センター
CHK声優センターでの基本的なオーディションまでの流れは、基礎クラス→通常レッスン→上級レッスン後、担当マネージャーがついて所属オーディションを受け、デビューとなります。
ただし、CHK声優センター・広島校ではディレクター、プロデューサー、放送作家によるレッスンが受けられますので、実力が認められると、日々のレッスンからもプロが手掛けている作品へのデビューのチャンスがあります。
CHK声優センターはナレーションや吹き替えなどについ良い
5位 MJY声優★アカデミー
MJY★声優アカデミーは声優プロダクション「元氣プロジェクト」が運営協力しており、多数の声優デビューマネジメントをしてきた代表取締役の岡本邦裕が講師をしています。
MJY★声優アカデミー東京本社とのコラボレーションにより、在学中からテレビやラジオ制作のプロの現場に関わることもできます。
資質があると認められれば、提携プロダクションのマネージメントの対象となり、様々なマスコミに売り込んでもらえたり、「宮島屋」が制作する広告媒体への出演チャンスも生まれ、実質デビューへとつながります。
また、運営元である番組製作会社「宮島屋」の番組には、MJY★声優アカデミーの新人が積極的に採用されていますので、実力が認められると番組でのデビューのチャンスもあります。
まとめ
今回は、広島にある5つの声優養成所・専門学校一覧とそれぞれの学費・オーディションについて、ランキングもみながら詳しくご紹介しました。
- 広島の声優養成所
- インターナショナルメディア学院
- MJY声優★アカデミー
- CHK声優センター
- 広島の声優専門学校
- 代々木アニメーション学院
- 総合学園ヒューマンアカデミー
「通学しながらや仕事をしながら通いたい」
「学費ができるだけ負担の少ないところがいい」
「オーディションチャンスが多くデビューチャンスの多いところが安心」
この他にも色々な希望があると思いますが、今回のご紹介をぜひ参考にしてもらえたらと思います。
それぞれ比較していただき、あなたに合った広島の声優養成所・専門学校をみつけてくださいね。