テレビ朝日アスクオーディションの内容・料金・評判と卒業生の進路を解説！

アナウンサーや声優を目指す時、専門のスクールに通う方は多いですね。

数あるスクールの中のひとつに、「テレビ朝日アスク」があります。「テレビ朝日アスクでは学生向けのオーディションがある」そう聞いて興味を持たれた方も多いのではないでしょうか？

テレビ朝日アスクに興味がある方は、ぜひ最後まで読んでいってください。

テレビ朝日アスクのオーディションにはどんな種類があるの？

そもそも、テレビ朝日アスクではどのようなオーディションが行われているのでしょうか？

アスクでは、分野別に

• 学生キャスターオーディション(アナウンサー)
• 学内オーディション(ナレーター)
• ボイスオーバー・学内オーディション(ボイスオーバー)

の3つが行われています。

これらはアスクに入るためのオーディションではありません。アスク内で行われているそれぞれの分野へのオーディションです。

講座によっては、受講する際に審査が必要となります。

オーディションの中で最も力を入れられているのが「学生キャスターオーディション」です。そこで、今回は学生キャスターオーディションを中心に、それぞれの

について説明していきます。

テレビ朝日アスクのオーディションの内容・合格後

それでは実際に、オーディションの内容について見ていきましょう。

学生キャスターオーディション

まずは学生キャスターオーデションから解説していきます。

こちらはアナウンサー志望者を対象にしたオーディションです。

年2回行われ、合格者はBS・CSニュース、Abema　Newsの学生キャスターに選出されます。実際にキャスターになれるなんてすごいですね。ここからプロのアナウンサーになることを夢見る方も多いのではないでしょうか。

オーディションの内容

それでは実際にオーディションの内容を見ていきましょう。

学生キャスターオーディションは以下の流れで行われます。

一次審査
一次審査はテレビ朝日アスクで行われます。

実際にニュースで使われた原稿を渡され、1人ずつ個室でカメラテストが行われます。さらに15秒という短い時間の中で自己PRも行います。この一次審査で、ほとんどの応募者は落ちてしまいます。

原稿読みはもちろんですが、わずか15秒で自分の長所を審査員に伝えるのはかなり難しいです。どちらもしっかりとした練習が欠かせません。

最終審査
一次審査に合格すると最終審査に進みます。

一次審査が慣れ親しんだアスク内で行われたのに対し、こちらは実際にテレビ朝日のスタジオで行われます。カメラのスイッチ操作も自分で行い、より本番に近い形での審査になります。

普段は入れない場所ですから、ほとんどの人にとって、スタジオに入ること自体が初めてでしょう。緊張しますね。自己PRの時間も一次審査の倍の30秒。時間が変わると話す内容も変わるので、改めて時間を計りながら練習しておかなければなりません。

合格後

最終審査にも合格すると、晴れて学生キャスターとしてデビューすることになります。
さらに研修を重ねた上で、実際にプロのアナウンサーたちに交じり、番組内で原稿を読み上げます。

あくまで「学生キャスター」の立場になりますが、カメラの前で原稿を読み、ニュースを伝えることができます。「アナウンサーになりたい」そんな夢を抱いて励んできた努力が報われるのですから、きっと得難い経験になるでしょう。

オーディションに受かるのはもちろん素晴らしいことですが、経験を積むためにオーディションを受ける方もいます。学生の間にスタジオに入り、カメラの前で話したのは良い経験になるからです。最終審査に進めるかどうかも含めて、現在の力量を図る物差しにもなります。

学内オーディション

次に学内オーディションについて見ていきます。
こちらはナレーター志望者を対象にしたオーディションです。

年2回、たいがいは5月と11月に開催され、審査員にはナレーター講師の他、現役の番組プロデューサーも参加します。

成績優秀者はボイスサンプルを作成し、各番組プロデューサーにプレゼンをすることができます。直接プロデューサーに聞いてもらうことができるのは、得難いチャンスです。上手くいけばプロの入り口に立つことも可能なので、受ける方はぜひプレゼンの先まで目指して下さい。

ボイスオーバー・学内オーディション

最後はボイスオーバー・学内オーディションについてです。

こちらはボイスオーバー希望者を対象にしたオーディションです。
1クール(約3か月)修了後に行われ、実力を認定されるとボイスオーバーデビューが可能です。受講生からボイスオーバーデビューした人も多くいます。

受ける場合はぜひデビューを目指して取り組んでいきましょう。

テレビ朝日アスクオーディションの受験資格は？

次は実際にオーディションを受ける場合、どのような条件があるのか見ていきましょう。

学生キャスターオーディション

まずは学生キャスターオーディションから見ていきます。受けるためには、以下の要件を全て満たす必要があります。

順に見ていきましょう。

まず、受けることができるのは大学生に限られます。
「学生キャスター」だからでしょうか。学生しか受けることができません。

次に、アスクのアナウンサーコースを受講する、あるいは受講予定でないといけません。発声法などの基礎を習得しないと受けられないことになります。

受講手続き済みならオーディションは受けられますが、学生キャスターオーディションの倍率はかなり高いので、他校で学んだ経験があるのでなければ、修了してからオーディションを受けることをおススメします。

さらに、合格後に仕事のシフトを守れない人は受験できません。

シフトを守ってもらえないと、周りの人が困ってしまうからです。合格者も、せっかくアナウンサーになるために頑張って、オーディションにも受かったのに、仕事ができないなんて残念です。

とはいえ、学生キャスターは大学生ですから、大学の講義との兼ね合いもあるでしょう。無理のないシフトが組まれますが、Abema Newsでは泊まり勤務もあります。予定が気になる方は前もって問い合わせた方がいいですね。

学内オーディション

次は学内オーディションについてです。

これはナレーター向けのオーディションなので、アスクのナレーターコース「専科」を修了している必要があります。基礎だけでなく、実践的な内容を学んでいないと受けられないことになります。

ボイスオーバー・学内オーディション

最後にボイスオーバー・学内オーディションについてです。

これはアスクの声優・ボイスオーバークラスを修了している必要があります。ボイスオーバーとしての実習を積んでいないと受けられないことになります。対象者でないとオーディションの連絡が来ません。

テレビ朝日アスクオーディションを受けるのにかかる料金は？

次にオーディションにかかる費用を見ていきます。

オーディションを受けるにはアスクに入学し、指定の講座を受講する必要があります。そのため、受験料の他、アスク入学金１万１０００円(税込)と、指定の講座の受講料が必要になります。以下、オーディションごとに説明していきます。料金は全て税込です。

学生キャスターオーディション

まずは学生キャスターオーディションについて。受験料は1100円です。

さらに、オーディションを受けるためには、最低でも「基礎科」と「研究科」を受講するか、2つを合わせた「基礎研究科」を受講する必要があります。それぞれの料金は以下になります。

他校で学んだ経験がある人は、基礎科を飛ばして研究科から編入することも可能です。

さらに学んでからオーディションを受けたい場合は「専科」「試験対策」を受講することになります。この２つは研究科を修了するか、他校で同等の実力をつけた人のみが対象です。

そのため、初心者が学生キャスターオーディションを受けるには、最低でも

入学金(1万1000円)＋基礎研究科(15万2900円)＋受験料(1100円)＝16万5000円

が必要になります。

学内オーディション

次に学内オーディションについて。受験料は3300円です。ただし、過去に料金が変動したこともありますので、最新情報はアスクにお問い合わせください。

オーディションを受けるためには最低でも「ナレーター基礎科」「ナレーター研究科」「ナレーター専科」を受講する必要があります。それぞれの料金は以下になります。

他校で学んだ経験がある人は、基礎科を飛ばして研究科から編入することも可能です。他にも講座はたくさんありますが、学内オーディションを受けるために必要なのはこの３つになります。

そのため、初学者が学内オーディションを受けるためには、最低でも

入学金(1万1000円)＋基礎科(6万9300円)＋研究科(6万9300円)＋専科(6万9300円)＋受験料(3300円)＝22万2200円

が必要になります。

ボイスオーバー・学内オーディション

最後に、ボイスオーバー・学内オーディションについてです。受験料は2200円です。

さらに、ボイスオーバー・学内オーディションを受けるためには「声優・ボイスオーバークラス」を受講する必要があり、基礎訓練を経ていない場合には「ナレーター基礎科」の受講も必要になります。それぞれの料金は以下になります。

そのため、初学者が学内オーディションを受けるためには、最低でも

入学金(1万1000円)＋ナレーター基礎科(6万9300円)＋声優・ボイスオーバークラス(5万2800円)＋受験料(2200円)＝13万5300円

が必要になります。

テレビ朝日アスクオーディションの倍率はどれくらい？

ここでは、たくさんのアスク生が応募する学生キャスターオーディションについて、気になる倍率をみていきます。

結論から言うと、学生キャスターオーディションの倍率はとても高いです。

ある時には、応募者が201名だったのに対し、最終審査に残ったのはたったの12名、さらに学生キャスターに選ばれたのはわずか7名でした。201名から7名。かなり厳しい戦いです。これを潜り抜けなければ学生キャスターにはなれません。

もともとアナウンサー自体がかなり倍率の高い職業なので、オーディションの厳しさを予想している方も多いと思います。それでも「アナウンサーになりたい！」と強い思いを抱いてオーディションに挑むのでしょう。

201名から7名。オーディションを受けることを決めた方は、この結果を覚えていてください。そして、「それでも合格する」と決めたなら、その思いを大切にしながら練習に励んでください。

テレビ朝日アスクのオーディションを受けるにあたっての注意点は？

次に、オーディションを受けるにあたっての注意点を解説していきます。

注意してほしいのですが、学生キャスターオーディションと学内オーディションに受かることは、内定を得ることではありません。
ただ、実際にプロに交じって仕事をするのは良い経験になりますし、モチベーションアップにもつながります。実際、合格者からプロになる人は多くいます。

しかし、オーディションに受かったからといって、そのままプロになれるわけではないことは覚えておきましょう。

テレビ朝日アスクの評判は？

次にテレビ朝日アスクの評判について見ていきましょう。良い評判と悪い評判に分けて紹介します。

良い評判

まずは良い評判から見ていきます。

やはりプロや経験者に教えてもらえるのは安心感がありますね。

自主練が無料でできることも大きいです。通常のレッスンだけでプロになるのは難しいため、自主練は欠かせません。年末年始や夏季休暇などの休業日以外は、自主トレルームを無料で使えるので、アスクに入るのなら積極的に利用していきましょう。

悪い評判

次は悪い評判です。

アスクに分校はなく、校舎は六本木にしかありません。そのため、東京から離れた場所から通うのは難しいです。オンライン講座もありますが、「アナウンサー基礎コース」「就職対策コース」の2つしかなく、これを受けてもオーディションの受験資格は得られません。

テレビ朝日アスクはあくまで東京や、東京近郊に住んでいる人を対象としたスクールですね。

テレビ朝日アスク卒業生の進路・合格実績は？

最後に卒業生たちの進路を見ていきましょう。最近の合格者数も載せていきます。

アスク卒業者のうち

2022年は67名
2021年は65名
2020年は86名

が放送局に入社しています。テレビ朝日やNHKもいますが、地方テレビ局に進む方が多い印象です。

テレビ朝日アスクはテレビ朝日の100パーセント出資によって設立されましたが、卒業生は必ずしもテレビ朝日に進むわけではありません。アナウンサーやナレーターだけでなく、総合職に進む人もいます。

スクールを選ぶ参考にしてください。

まとめ

最後に今回の記事の内容をまとめておきます。

今回はテレビ朝日アスクのオーディションに興味がある方へ向けて

を解説しました。

この記事が、アナウンサーなどを目指す人の参考になったなら幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。