大阪アニメーションカレッジ専門学校は、通称「大阪アニカレ」と呼ばれ、アニメ・マンガの道に進みたい人にとっては王道の専門学校です。
設備や資料が充実しており、一日中アニメやマンガに触れられる夢のような学校生活が送れます。
プロの声優や漫画家、デザイナーも多数輩出していることから、今業界でも注目が集まっている学校です。
ここでは、大阪アニカレが気なっている方や入学を検討している方へ向けて、大阪アニカレの概要と、評判や口コミ、学費や偏差値、入試、定員について詳しくお伝えしていきます。
Contents
大阪アニメーションカレッジ専門学校とは?
それではまず、大阪アニメーションカレッジ専門学校とはどのような学校かをご紹介していきます。
大阪アニメーションカレッジ専門学校は、CATグループの学校法人大阪創都学園が運営する全日制専門学校です。
大阪府認可の専門学校であり、卒業した学生には「専門士」の称号が付与され、短期大学卒業と同等の学歴として扱われます。
アニメーション・マンガ・イラスト・声優に関する専門知識・技術を学ぶことができ、多くのクリエイター、漫画家、声優を輩出しています。
専門の内容で4科10コースに分かれており、分野ごとのコースは以下のようになっています。
分野 | コース |
アニメーション分野 |
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マンガ・イラスト分野 |
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声優分野 |
|
これらのコースは、総合科(アニメプロデュースコース・総合コミックコース・総合声優コース)は三年制、それ以外はすべて二年制となっています。
総合科は三年間かけてその分野を幅広く学び、それ以外のコースはそれぞれの専門に絞って二年間で学ぶという違いがあります。
大阪アニカレの特徴としては、大きく以下の3点があります。
- 少人数クラス・担任制により、一人一人に合わせた指導を行い、基礎習得から希望の就職実現までをサポート。
- アニメ制作会社への就職の個別サポート(アニメーション分野)、年二回のオーディションチャンス(マンガ・イラスト分野)、年間90社のプロダクションによるオーディション(声優分野)などによる就職サポートあり。
- 卒業後も、空き教室使用や作品チェック、進路相談などのサポートの継続あり。
少人数制を強みとしており、手厚いサポートを個別にしてくれる心強い学校のようですね。
それでは、実際に通っていた人はどう感じているのか、評判や口コミを見ていきましょう。
大阪アニメーションカレッジ専門学校の評判と口コミ
大阪アニカレの実際の評判は、良いものが多いのか、それとも悪いものが多いのかがまず気になりますよね。
専門学校情報で有名なのは『みんなの専門学校情報』という学校情報ポータルサイトで、総口コミ投稿数は10,000件以上となっています。
こちらのサイトで大阪アニカレの口コミを見ると、45件の口コミがあり、なんと星5個中の4個が総合評価となっています。
そして、全国115校のアニメ分野中28位なので、総じて評判はかなり良いほうと言えるでしょう。
それでは、実際の学校の雰囲気について、口コミではどのようなものがあるのか見てみましょう。
授業はとても充実していますし、現場で活躍しているプロの講師や先生がとても親身になってくれて、チャンスをつかめるようにと考えてくれています。
最新の機材がそろっていて、授業で学んだ機能や操作の知識が働いてからも役に立ちます。講師の先生のアドバイスも分かりやすく、気軽に相談できました。
授業は、プロの講師から現場の生の声が聞けたり、質問や相談がしやすいなど、雰囲気が良く充実しているようです。
実際に、大阪アニカレは少人数制の授業体制をとっているので、個々人への指導がいきわたり、レベル別に対応してもらえるなどサポートもしっかりしています
就職についても口コミにありますが、企業との橋渡しを行い、学生がより多くのチャンスをつかめるように環境を整え、同時に個々人へのサポートを行ってくれます。
さて、そこで気になってくるのは学費です。
「評判がいいのはいいけど、高くて通えないんじゃ…」
と心配になりますよね。
次に、学費についての口コミとその実際をご紹介していきます。
大阪アニメーションカレッジ専門学校の学費
それでは、大阪アニカレの学費についての口コミを見てみましょう。
最新の機材や季節行事、進級、卒業舞台、授業外や卒業後教室の使用などがあるため、高すぎるとは思いませんでした。
学費はその人に合わせた払い方を選べます。一括か分割かや、奨学金なども利用できます。専門の知識が身につくため、妥当な学費だと思います。
施設・設備費や、その他課外活動などもあり、学費は妥当で金額に見合った授業であると感じている口コミが多くみられました。
それでは、実際の学費を見てみましょう。
大阪アニメーションカレッジ専門学校の学費
大阪アニメーションカレッジ専門学校には、4学科10コースがあります。
基本二年制ですが、総合学科は三年制になります。
二年制と三年制では学費が異なりますが、そのほかのコースの学費は同じになります。
- 二年制:アニメーション学科(アニメーターコース・CGアニメーションコース)
マンガ・イラスト学科(ストーリーコミックコース・キャラクターイラストコース)
声優学科(アニメ声優コース声優/俳優コース・アニソン声優コース) - 三年制:アニメプロデュースコース、総合コミックコース、総合学科声優コース(2023年4月開設予定)
入学金 | 一年次 | 二年次 | 三年次 | 合計 | |
二年制 | 入学金:10万円 | 学費・実習費:1,200,000円 教育充実費:50,000円 合計:1,250,000円 |
学費・実習費:1,200,000円 教育充実費:50,000円 卒業準備費:32,000円 合計:1,282,000円 |
(なし) | 2,632,000円 ※教材費別 |
三年制 | 入学金:10万円 | 学費・実習費:1,200,000円 教育充実費:50,000円 合計:1,250,000円 |
学費・実習費:1,200,000円 教育充実費:50,000円 合計:1,250,000円 |
学費・実習費:1,200,000円 教育充実費:50,000円 卒業準備費:32,000円 合計:1,282,000円 |
3,882,000円 ※教材費別 |
※その他、それれぞれのコースに必要な教材費は、一年次は8~12万、二、三年次は年間2~6万ほどかかります。
専門学校の学費は分野によって変わりますが、入学金を含めた初年度納入金の平均総額は約126万円であることから、大阪アニメーションカレッジ専門学校もおおよそ平均的な学費といえます。
マンガ・イラスト・アニメーションや声優の専門学校であるため、音響設備が整ったホールが二つもあったり、プロの現場で使用されているソフトでアニメーションや漫画・イラストの制作実習ができるなど、設備も充実しており学習環境がしっかり整っています。
それらを使用でき、専門知識や技術を得られることを踏まえると、使い方次第では安いともいえるという口コミもありました。
ただ、平均的とはいっても、決して安いと言える学費ではありませんよね。
経済的に通学が難しいかも、という方も、あきらめる必要はありません。
学費の補助や減免・貸し付けを受けられる制度などもありますので、次の項をぜひ参考にしてください。
大阪アニメーションカレッジ専門学校で適応になる学費の補助・減免・貸し付け制度
大阪アニカレの通学の際に利用できる学費の補助・減免・貸付制度について、以下の5つをご紹介します。
■高等教育の修学支援新制度(学費無償化)
世帯収入や資産の要件(住民税非課税世帯及び準ずる世帯)、学ぶ意欲がある学生(学業成績、学修計画書等で確認)の条件を満たしていれば受けられます。
【給付型奨学金】月額38,300円~75,800円
【授業料・入学金の免除・減額】入学金:約10万円、授業料:約59万円
■日本学生支援機構
【第一種奨学金(無利子)】月額2万円〜6万円
大学か専門学校かや、自宅生か一人暮らしかにより、借りられる上限月額が変わります。 また、高校での成績が5段階評価で3.5以上など申請基準があります。 (※ただし、住民税非課税世帯などの学生については成績基準は実質無し)
【第二種奨学金(有利子)】月額2万〜12万円
進学先や通学形態にかかわらず希望する金額を選べます。成績基準はなく、家庭の収入基準さえオーバーしていなければ実質誰でも利用できるようです。
■特待生制度(特待生試験の結果で選出されます)
AOエントリーを行った上でAO入試か指定校推薦入試で出願・合格した人の中から、その後行われる特待生試験により各特待生の選出が行われます。
【最優秀特待生】…45万円が授業料より免除。
【優秀特待生】…10万円が授業料より免除。
【特待生】…5万円が授業料より免除。
■進級時 特待生制度
出席率や成績などを含め、他の学生の模範になると認められた学生は授業料の一部が免除されます。
【免除金額】5万円~50万円
■パートナー制度
大阪アニメーションカレッジ専門学校およびにグループ校に通っている・通っていた父母・兄弟姉妹がいる場合は、授業料より10万円を免除されます。
その他に、分割払いや、国の教育ローンやアニカレ提携教育ローンを利用するという方法もあります。
このように、学校独自のものから国の補助を受けられるもの、分割払い、教育ローンまで様々な支払い制度・方法がありますので、あなたに合うものを選んでくださいね。
特待生試験の受験資格は、AO入試または指定校推薦入試出願者で入学手続きが完了された人に与えられます。
試験内容は、それぞれの学科の内容に合わせた実技試験になります。
(例:マンガ・イラスト学科→漫画のワンシーンの作画など)
特待生試験対策講座を6月以降のプレスクールにて実施もしていますので、そちらを受けて準備をしてしておくことが大切です。
大阪アニメーションカレッジ専門学校の偏差値
次に、大阪アニメーションカレッジ専門学校の偏差値ですが…実は実質偏差値はありません。
なぜなら、大阪アニメーションカレッジ専門学校には学力を問う筆記試験がないからです。
募集要項によると、高校卒業程度の学力があれば、大阪アニメーションカレッジ専門学校の入試には問題ないようです。
なので、大阪アニメーションカレッジ専門学校に入学したいと思ったら、普通に高校の授業を受けているもしくは卒業していれば特別な受験勉強は必要ありませんので、安心して受験できますね。
受験のための必要な準備は、書類選考のための書類準備や、面接準備になります。
実際の入試の内容を次の項で入試に関する口コミと一緒にお伝えしますね。
大阪アニメーションカレッジ専門学校の入試
それではここからは、入試に関する口コミです。
高校からの指定校推薦があったので、その制度を使い入学しました。
最寄り駅から五分と交通の便もよく、オープンキャンパスでの体験授業の雰囲気がよかったのでこちらにしました。
このように、口コミでは指定校推薦制度を利用して入学をした方がいました。
指定校推薦のほかにも受験方法はいくつかありますので、後ほどご紹介していきます。
また、オープンキャンパスの授業をみて入学を決めたという口コミもありましたが、実は、大阪アニカレのオープンキャンパスには大きな特典があるんです。
- 大阪アニカレのオープンキャンパスは毎月開催。
- 体験授業を受けられたり、持ち込んだ作品をプロ講師により添削してもらえたり、様々なイベントも開催されています。
- オープンキャンパス参加時に面談を受け、「目標意識」や「意欲」があると認められると『入学パスポート』を発行してもらえます。
- 入学パスポートがあると、なんと入試本番の面接が免除に!
入試本番で面接を受けなくていいって、すっごく気持ちが軽くなりますよね!
それでは、次は実際の入試はどのような流れになるのかをみていきましょう。
出願から入学手続きまでが以下のようになります。
- WEB出願orペーパー出願
- 入学選考料納入(二万円)
- 必要書類提出(入学志願書・写真・調査書・通知発送用切手など)
- 選考(面接)
※AO入学資格認定orオープンキャンパスにて面接を受けて入学パスポートを取得している人は面接免除。 - 合否結果到着
- 入学手続き(入金等手続き)
上記からわかるように、大阪アニカレの入試は、書類選考と面接のみとなっています。
面接では、アニメーション・芸術分野に対する意志・思いや、なぜこの学校に入ろうと思ったかなどを聞かれるので、それらについて自分の考えをまとめておくと良いでしょう。
受験方法には大きく二つの方法がありますので、それぞれ説明していきますね。
1.AO入試・一般入試
AO入試とは、学校側が入学時に求めている学生像を基準に合否を決める入試方式で、専願のみ、書類選考と面接になります。
『AOエントリー制度』により早い時期(6月~)からエントリー受け付けており、面接を先に行っておいて、AO入試本番には書類選考のみという受け方もできます。
プレスクール(特待生試験対策講座)の受講やイベント等への優先招待も受けられ、メリットも多いので、早めに受験を決めた方はAOエントリー制度利用がおすすめです。
一般入試も書類選考と面接になります。
いわゆる普通の入試ですので、時期はAO入試よりも遅く、専願でなくとも受けられます。
出願期間は10月~12月で、12月中には合否発表となります。
- AO入試は専願のみ、書類選考+面接、早めの出願・合否発表となる
- AOエントリー制度は先に面接を受けれ、AO入試本番は書類選考のみ
- 一般入試は書類選考+面接
2.指定校入試制度・学校推薦入試
指定校入試制度は、大阪アニメーションカレッジ専門学校の指定する高等学校に在籍し、学校長から推薦された方で、専願のみ受け付け、書類選考のみになります。
10月に出願受付しており、10月中には合否発表、入金手続きとなります。
指定校入試制度利用の場合、入学選考料は全額免除となります。
学校推薦入試は卒業(見込)校学校長等の推薦を受けた方を対象とする入試制度で、書類選考のみになります。
出願期間は一般入試と同じく10月~12月で、12月中には合否発表、入金手続きとなります。
- 指定校入試制度・学校推薦入試は書類選考のみ
- 指定校入試制度は専願のみ、早めの出願・合否発表となる
大阪アニカレには上記の受験方法があり、それぞれいくつかの期間に分けて募集しています。
各コースとも定員になり次第募集打ち切りとなりますので、入学を希望する際はAO入試制度などを利用した早めの受験をおすすめします。
ただし、1月以降も定員に達していないコースについては出願を受け付けているようなので、確認したい方は学校へ直接お問い合わせください。
さて、少人数制の話もありましたが、大阪アニカレの定員は実際何人なのかが気になりますよね。
次は、大阪アニカレの定員についてみていきましょう。
大阪アニメーションカレッジ専門学校の定員
大阪アニカレ専門学校は少人数のクラス編成が特徴です。
ただし、入試では定員になり次第募集を締め切りますので、希望の学科は早めに申し込む必要があります。
ここからは、人数についての口コミと実際の定員をみてみましょう。
授業は少人数制で、質問もしやすい雰囲気でよかったです。
大阪アニカレは少人数制で1クラス6人程度となっています。2クラス合同で行う授業もあります。
大阪アニカレは少人数制となっているので、授業で質問がしやすい、個々のサポートがしっかりされているという口コミがみられました
それでは、それぞれの学科の定員を確認しておきましょう。
科 | 定員 | コース |
総合学科 (三年制) |
20人 |
|
アニメーション学科 (二年制) |
20人 |
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マンガ・イラスト学科 (二年制) |
40人 |
|
声優学科 (二年制) |
50人 |
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大阪アニカレでは上記のように、定員の一番多い声優学科でも1コース15~20名の少人数クラス編成になっています。
小学校の1クラスが大体35人前後であることを考えると、その半分以下なので、だいぶ少なく感じますね。
公式HPでも謳っていますが、少人数制であるからこそ、個々のレベルに合わせたサポートや、就職のサポートがしっかりされています。
実際に、声優分野ではオーディション支援や、マンガ・イラストの出版社への持ち込み支援、アニメーション分野では作品チェックや模擬面接指導など、個々人のレベルに合わせたサポートを行っています。
卒業後も、「フォーエバーサポート」というシステムがあり、教室レンタルや作品チェック、進路相談などのサポートを行ってくれますので、卒業後も頼れるところがあり安心できそうですね。
まとめ
今回は、大阪アニカレの以下の内容についてお伝えしました。
- 評判と口コミ
- 学費と学費支払い方法・支援制度
- 偏差値
- 入試の流れと受験方法
- 定員
大阪アニカレは、評判も良く、口コミも良いものが多い学校です。
学費は、専門学校としては標準的で、条件が合えば各種補助・減免制度や、分割払い・教育ローンも活用できます。
入試は面接と書類のみなので、偏差値は関係ありませんし、希望をすれば入りやすい学校といえるでしょう。
少人数制が強みの学校なので、一人ひとりがしっかり指導・サポートしてもらえる学校となります。
今回の記事を参照していただき、あなたの希望に沿う学校と感じられた方は、ぜひ入学を検討してみてくださいね。