太田プロダクションは1963年設立の歴史ある芸能事務所です。かつては芸人がメインでしたが、最近は俳優、タレント、YouTuberなど幅広いジャンルの方が所属しています。
今回は太田プロダクションの芸人になる方法、オーディションと養成所それぞれのメリット・デメリット、倍率、事務所の評判などについて説明していきます。
太田プロダクションに興味がある方はぜひ最後まで読んでいってください。
Contents
太田プロダクションに入るにはどんな方法があるの?
まずは太田プロダクションに入るための方法について見ていきましょう。太田プロダクションに入るには、大きく分けて以下の2つの方法があります。
- オーディションに合格する
- 養成所の太田プロエンターテインメントカレッジに入学する
どちらの方法にもメリットとデメリットがあります。以下でひとつずつ説明していくので、ご自分に合った方法を選択してください。
太田プロに入る方法、それぞれのメリット・デメリットは?
太田プロダクションに入るためには2つの方法があります。オーディションに合格することと、養成所である太田プロエンターテイメントカレッジに入学することです。
オーディションはさらに3つに分けられます。3種類のオーディションと養成所太田プロエンターテイメントカレッジ、それぞれのメリット・デメリットについて説明していきます。
- 俳優女優限定ワークショップオーディション
- Deviewの随時オーディション
- Deviewの特別オーディション
- 太田プロエンターテインメントカレッジ
順番に説明していきます。
オーディションのメリット・デメリット
まずはオーディションから見ていきましょう。
①俳優・女優ワークショップオーディション
まずは俳優女優限定ワークショップオーディションについてです。これは名前の通り、俳優・女優希望の方を対象としたオーディションで、二次審査でワークショップ型のオーディションが行われます。
メリットとデメリットをまとめていきます。
メリット
- オーディションが毎月行われている(原則第三土曜日)
- 合格後は所属してマネジメントを受けられる
- 無料で演技レッスンを受けられる(月1、2回)
- 撮影・入所費用が掛からない
デメリット
- 対象が俳優・女優希望者に限られている
- 倍率が高く受かりにくい
合格後は即所属になれること、無料でレッスンを受けられること、費用が掛からないことは大きなメリットになります。その反面、倍率が高いと予想されることがデメリットになります。
即戦力になる方だけでなく、将来性・可能性がある人材も求めているそうなので、育成を視野に入れたオーディションのようです。未経験でためらいを感じている人も、自分の可能性にかけてみてはいかがでしょうか。
②Deviewの随時オーディション
つぎはDeviewの随時オーディションについて見ていきましょう。Deviewはオーディション専用の情報サイトで、オーディションの詳細を確認、応募するためには会員登録が必要になります。随時オーディションの対象は俳優・女優・タレントです。
メリットとデメリットをまとめていきます。
メリット
- 随時募集している(予告なく変更・終了の可能性はあり)
- 年齢制限がない
デメリット
- 対象が俳優・女優・タレントに限られている
- 会員登録しないと詳細の確認・応募ができない
オーディションは年齢制限があることが多いので、年齢制限がないのはメリットになります。
③Deviewの特別オーディション
Deviewでは定期的に特別オーディションが行われており、太田プロダクションも頻繁に参加しています。太田プロダクションでは俳優・女優・モデルを対象に募集をしています。
メリット
- デジタル応募に対応している(デジタル応募については下で説明します)
デメリット
- 対象が俳優・女優・モデルに限られる
- Deviewに登録しないと詳細の確認・応募ができない
デジタル応募に対応していることはメリットになります。
デジタル応募はDeviewで行うオンラインの応募です。前もって作成したweb履歴書をデジタル応募に使えるので、複数のオーディションに応募する際に時間の短縮ができます。
志望動機など使い回せない部分もありますが、毎回基本情報を入力する手間を省くことができます。
④太田プロエンターテイメントカレッジのメリット・デメリット
太田プロエンターテイメントカレッジは2009年に開校された太田プロのタレント養成所です。芸人コース・俳優コース・放送作家コースがあります。
メリット
- オーディションでは募集していないジャンル(芸人・放送作家)がある
- 未経験でも基礎から学べる
- 在学中からライブに出られる(芸人のみ)
- 卒業後は仮所属になれる(芸人・俳優のみ)
- 入学時の倍率は低い
デメリット
- 費用が掛かる
- 卒業しても本所属になれるかは分からない
書類審査はありますが、入学時の倍率は低く、定員に達する前ならほぼ合格できると言われています。
しかし費用がかなり掛かること(1年で37万4000円)、卒業しても本所属になれるとは限らないことはデメリットになります。
太田プロの芸人になるには養成所に通うしかないの?
太田プロダクションと聞くと、芸人が多く所属している印象を持つ方も多いと思います。実際、太田プロダクションはもともと芸人が中心の事務所です。しかし、現在は芸人を対象とした随時オーディションは行われていません。
そのため、太田プロダクション所属の芸人を目指す場合には太田プロエンターテインメントカレッジに通い、卒業後の所属を目指すしかないようです。もしくは期間限定の特別オーディションが行われる可能性もあるので、気になる方は定期的に公式HPをチェックするようにしてください。
太田プロのオーディション・養成所の応募方法は?
次はオーディションと養成所の応募方法についてです。ひとつひとつ解説していきますね。
俳優女優限定ワークショップオーディション
まずは俳優女優限定ワークショップオーディションからです。
こちらに応募できるのは12~30歳で、特定のプロダクションなどと契約していない方に限られます。応募方法はメールか郵送になります。どちらにも必要事項を記入し、写真を2枚(バストアップと全身)を添付してください。
郵送の場合は任意の応募用紙を使うよう指定がありますが、オーディションに応募する場合には専用の履歴書を使うのがおすすめです。オーディション用の履歴書はamzonなどで購入することができます。
Deviewの随時・特別オーディション
Deviewのオーディション詳細は会員登録をした場合のみ確認できるようになっています。ここでは会員登録をしなくても分かる部分のみを紹介していきます。
まず応募条件ですが、随時オーディションは年齢制限が無いのに対し、特別オーディションは11~20歳までの男女に限られています。応募方法、応募内容は会員登録をしないと見ることができません。
太田プロエンターテインメントカレッジの入学審査
最後は太田プロエンターテイメントカレッジです。コースは3つに分かれていますが、入学に当たって異なるのは一部の応募条件だけで、他は全コース共通になります。
まずは応募条件から見ていきましょう。以下は全コース共通です。
- 自力で東京校へ通学可能であること
- 自分で手続きや電話対応ができるができること
- 他の劇団やプロダクションに所属していないこと
他にも未成年者は保護者の同意が必要となります。
次に異なる部分を見ていきましょう。コースによって入学できる年齢が決まっています。
- 芸人コース:15歳以上(中学卒業見込み以上)
- 俳優コース:12~28歳
- 放送作家コース:18歳以上
応募方法は全コース共通で、公式HPの専用フォームに必要事項を入力し、顔写真を添付します。
費用も全コース共通で37万4千円です。高いと感じるかもしれませんが、養成所の学費としては相場だと思います。
太田プロのオーディション・養成所の審査内容、ポイントは?
次にオーディションと太田プロエンターテイメントカレッジの審査内容について見ていきましょう。
俳優女優限定ワークショップオーディションの内容・ポイント
まずは俳優女優限定ワークショップオーディションについてです。オーディションは以下の流れで行います。
- 一次審査:書類審査
- 二次審査:ワークショップ
- 三次審査:面接
詳しい内容は不明ですが、一般的なオーディションを参考に内容を予想していきましょう。
①一次審査:書類審査
これは申込時のメール・履歴書がそのまま審査対象になっていると思われます。以下で一次審査を突破するためのポイントについて見ていきます。写真と記入内容に分けて解説します。
まずは写真についてです。写真を撮る場合には以下のことに気を付けてください。
- 自撮り棒は使わず、他人に撮ってもらう
- 背景に余計な人・物が写らないようにする
- バストアップの写真はノーメイクかナチュラルメイクにする
- 髪型はすっきりとした清潔感のあるものにする。長い場合は顔のラインが分かるようまとめる
- 全身の写真は体のパーツがすべて映るようにする
- 服装は清潔感のあるシンプルなもので身体のラインが分かる物にする
- 写真は周りに選んでもらう
審査員は顔立ちや体のラインを確認したいので、ナチュラルメイクや体のラインが分かる服を選ぶようにしてください。
撮影はスマホのカメラで構いませんが、綺麗に写すためには自撮り棒は不向きです。周りの人に撮ってもらうようにしましょう。送る写真は周りの人に選んでもらってください。その方が客観的に見て良い写真を選べます。
次は記入内容についてです。特に以下のことに気を付けてください。
- 志望動機には「なぜ俳優・女優になりたいか」ではなく「なぜ太田プロダクションに入りたいか」を書く
- 自己PRには自分の長所・特技が太田プロダクションにどう役立つ、合致するか書く
- ウソをつかない
参加するのは太田プロダクションのオーディションなので、太田プロダクションに絡めた内容になるようにしましょう。「どうして数ある芸能事務所の中から太田プロダクションを選んだのか」「自分は太田プロダクションにどう役に立てるか」考えてから書くようにしてください。
それともうひとつ、ウソはつかないようにしてください。「二次審査までにもっと背が伸びるかもしれない」「二次審査までには痩せるようにしよう」などと思っていても、現時点での正確な情報を書くようにしましょう。自分を少しでもよく見せたい気持ちは誰にでもありますし、自然なことですが、もし嘘をついたことがバレると心証は悪くなります。
目標とする俳優・女優も、「太田プロダクションのオーディションだから太田プロダクションから選んだ方がいいかな?」などと考えず、自分の好きな方を選ぶようにしてください。一次審査では気付かれなくても、実際に話すと本心かどうかは分かります。
②二次審査:ワークショップ
続いて二次審査について説明します。
二次審査は原則として毎月第三土曜日に行われ、だいたい5~10名でワークショップを行います。ワークショップの具体的な内容は不明ですが、太田プロダクションが用意した課題演技をこなすようです。
課題が当日渡されるのか、前もって渡されるのか不明ですが、いずれにしても前もって練習をしておくようにしましょう。家族や友人などに手伝ってもらい、実際に短い演技を行ってみるといいでしょう。
その際は以下のことを行うようにしてください。
- 終わった後は相手役の人から感想を聞く
- 観客になってもらった人からも感想を聞く
- スマホなどで動画を撮り、後で見直す
演技はどうだったか、どこを改善すればいいか、客観的な目で見直すことが大切です。
③三次審査:面接
三次審査は太田プロダクションでの面接になり、これを通ると所属できます。具体的な内容は公開されていませんが、一般的には以下のことが行われます。
- 質疑応答
- 自己PR
- 志望動機
一般には他にも実技審査があることが多いですが、女優俳優ワークショップオーディションでは二次審査で実技があるようなので、三次審査では無いと思います。
質疑応答では以下のことを訊かれる可能性が高いです。
- 合格してからの目標
- 好きな俳優女優とその理由
- 個性・特技
- 事務所への質問
自己PR、志望動機含め、書類審査の内容と被る部分が多いですが、面接でも訊かれる可能性が高いです。この時、審査員は書類のコピーを手元に置いていることがほとんどです。そのため、内容に違いがあるとなぜ異なっているのか尋ねられます。
この時口ごもってしまうことが無いよう、応募書類はプリントアウトするなどして手元に置いておき、面接の前に確認するようにしましょう。
もし何らかの理由で内容に変化があった場合は、きちんと理由を説明できるよう、前もって準備をしておいてください。変化すること自体は悪いことではないので、「なぜ」変化したかを答えられるようにしておいてください。
面接のポイントは以下になります。
- 予想される質問には前もって答えを用意しておく
- 明るく元気にハキハキと受け答えをする
- 常に笑顔を心掛ける
- 予想外の質問にもきちんと答える
面接は話の内容だけでなく印象も重要になります。事前に答えを考えておくだけでなく、当日すらすらと答えられるよう、前もって練習をしておいてください。この時も二次審査と同様、周りの人に協力してもらうようにしてください。
親しい人に審査員になってもらい、質問に対してすらすら答えられるまで練習してください。その際、審査員役の人に他の質問も考えてもらい、想定外の質問に対しその場で考えて答える練習もしておきましょう。
練習の様子はスマホで撮影しておくと、自分の様子を後で確認出来て便利です。客観的に見て自分の様子はどうだったか、練習後に確認するようにしてください。
Deviewの随時・特別オーディションの内容・ポイント
次にDeviewのオーディションについて見ていきます。とはいえ、詳しい内容はやはり不明です。おそらく一般的なオーディションと同様、以下のことが行われていると思われます。
- 書類審査
- 実技・面接
書類審査は申込内容がそのまま審査対象になっていると思われます。
審査内容とポイントについては上の「俳優・女優ワークショップオーディション」と同じなので、そちらを参考にしてください。
太田プロエンターテインメントカレッジの入学審査内容・ポイント
太田プロエンターテインメントカレッジは書類審査のみとなります。
ポイントは上の「俳優・女優ワークショップオーディション」を参考にしてください。他に注意する点としては、応募ページには任意の項目もありますが、どうしても入力できない理由があるのでなければ、全てを埋めるようにすることです。
太田プロのオーディション・養成所の倍率は?
次にオーディション・太田プロエンターテインメントカレッジの倍率について見ていきましょう。とはいえ、倍率は公表されていないので、詳細は不明です。そのため、あくまでも予想の範囲になります。
順番に見ていきます。
俳優・女優ワークショップオーディションの倍率
まずは俳優・女優ワークショップオーディションについてです。
これについては倍率はかなり高いと思われます。理由としては以下のことが挙げられます。
- 俳優・女優ワークショップオーディションは毎月行われているにもかかわらず、所属する俳優・女優はそれほど増えていない
- 合格者は無料で演技レッスンを受けることができる
俳優・女優ワークショップオーディションは毎月行われ、合格者は太田プロダクションの所属になります。そのため、毎月1人でも合格者がいるのなら、毎月太田プロダクションの所属者は増えていることになります。しかし実際にはそれほど増えていません。つまり、1人も合格しない月が多いということです。
それに、合格者は無料で演技レッスンが受けられるので、その分は太田プロダクションが負担していることになります。太田プロダクションとしては先行投資になるので、確実に成長すると信じられるか、即戦力になる人材しか合格させないことになります。
そのため、俳優・女優ワークショップオーディションの倍率はかなり高いと思われます。
Deviewの随時・特別オーディションの倍率
次にDeviewのオーディション倍率について見ていきます。随時オーディションの倍率は不明ですが、特別オーディションは一次審査通過者の人数が発表されていました。最近のものを見ていきましょう
一次審査通過者 | |
2022.11 | 0人 |
2022.10 | 0人 |
2022.7 | 0人 |
2022.3 | 0人 |
2022.2 | 0人 |
最近行われた特別オーディションでは、一次審査通過者はいませんでした。応募者数は不明ですが、一次審査でさえ合格者がいないことから、倍率はかなり高いのではないかと思われます。
太田プロエンターテインメントカレッジの倍率
最後に太田プロエンターテインメントカレッジについて見ていきます。こちらも倍率は公表されていませんが、太田プロエンターテイメントカレッジは養成所のため、即戦力が求められるオーディションと違い、倍率はそれほど高くないと思われます。
芸人コースと俳優コースの卒業生は原則、太田プロダクションの仮所属となるので、卒業すればだれでも所属できることになります。しかし、半年後本所属となれるのは成績優秀者だけです。そのため、卒業後の半年間が事実上、長いオーディションになります。
太田プロの評判は?
最後に太田プロダクションの評判について見ていきましょう。結論から言うと、太田プロダクションは良い評判が多い事務所です。具体的には以下のような意見を見かけます。
- アットホームな雰囲気
- 所属者を大切にしている
- ギャラが公正で、所属者への配分が多い
- 若手芸人にもチャンスが多い
逆に悪い評判としては以下のものがあります。
- もともと芸人中心の事務所だったため、俳優・女優の仕事は少ない
せっかく事務所に所属しても、仕事が無いと意味がないため、俳優・女優志望の方は心配になりますね。しかし、オーディションのほとんどは俳優・女優を対象にしています。これは太田プロダクションが現在、俳優・女優の育成、活躍に力を入れているのだと考えられます。
そのため、俳優・女優の仕事が少ないと噂されていても、今後変わる可能性は大きいと思います。
おわりに
今回の記事では太田プロダクションについて
- 太田プロダクションに入る方法
- それぞれの方法のメリット・デメリット
- オーディション、養成所の応募方法・内容・ポイント
- オーディションと養成所の倍率
- 太田プロダクションの評判
を解説していきました。
この記事が、太田プロダクションに興味を持つ方のお役に立てたなら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。