劇団ひまわりは1952年設立の歴史ある養成所です。
子役の加藤憲史郎や河原瑛都、俳優の佐藤流司、声優の宮野真守など、世代もジャンルも幅広く所属しています。
今回は劇団ひまわりのオーディションを受けようと考えている方に向けて
- オーディションの応募時期と応募方法
- オーディションの内容
- 劇団ひまわりの倍率
- 合格後にかかる費用とその後
について解説していきたいと思います。
劇団ひまわりのオーディションに応募する予定の方は、ぜひ最後まで読んでいって下さい。
Contents
劇団ひまわりのオーディションはいつ行われるの?
まずはオーディションの日程から見ていきましょう。
オーディションは年4回行われています(北海道は除く)。
劇団ひまわりは関東・東北、関西・北陸、九州、東海、北海道の5つの地区に分かれており、オーディションの日程は地区ごとに異なります。
しかしおおよそ3ヶ月に一度、春夏秋冬に1回ずつ行われているようです。
次にオーディションの応募方法について見ていきましょう。
劇団ひまわりのオーディション応募方法は?
オーディションに応募するにはwebと郵送、2つの方法があります。
順番に見ていきましょう。
①webによる応募
まずはwebによる応募から見ていきましょう。
web応募は公式ページの応募フォームに必要事項を入力して行います。
入力するのは氏名、住所、連絡先といった基本情報の他、身長や体重、過去に所属していた劇団・プロダクション(あれば)などです。
他には写真の添付が必要です。写真は顔や体型が分かるものなら全身でもバストアップでも大丈夫です。
②郵送による応募
次は郵送による応募について見ていきましょう。
郵送は公式ホームページから応募シートをプリントアウトし、必要事項を記入して行います。
履歴書を使う場合は余白に「HP係」と明記し、身長・体重などの項目がない部分は備考欄に記入して下さい。履歴書に貼る小さな写真は不要です。
応募シート、履歴書どちらの場合も写真を同封する必要があります。
顔や体型がはっきり分かる、全身もしくはバストアップの写真を一緒に送って下さい。
送付先は地区によって異なりますが、どこに応募する場合も「劇団ひまわりHP係」と明記するのを忘れないようにして下さい。
エクステンションスタジオ希望者の場合は「○○(地域名)エクステンションHP係」、名古屋アクターズスクール希望者は「名古屋アクターズスクールHP係」と記入するので注意が必要です。
他の教室とは選択レッスンの数やカリキュラムに差はありますが、基礎演技レッスンは同じです。
応募時に気を付けるべきポイント
webで応募する場合にも、郵送で応募する場合にも、気を付けるべきポイントが2つあります。
ひとつめは「任意の項目であってもできるだけ埋める」ことです。
必須項目だけ埋めれば応募はできます。
しかし任意の項目に空白が多いと審査員に熱意を疑われてしまいます。
どうしても書けない理由がある場合は別ですが、そうでなければ任意の項目も全て埋めて下さい。
ふたつめは「写真はハッキリした未加工の物を選ぶ」ことです。
写真は顔や体型が分かる物を送る必要があります。
暗くて見えにくいもの、ピンぼけしているものは使えません。それにアプリで加工するのもNGです。
書類では分からないかもしれませんが、面接に進めば加工が分かってしまいます。
加工していたことがバレると審査員の心証が悪くなるのでやめましょう。
写真は全身とバストアップ、どちらか片方で大丈夫ですが、最初から「全身を送ろう」と決めて写すのではなく、両方撮影し、良い方を送るようにして下さい。
どちらも正面から撮影し、バストアップなら頭のてっぺんから胸の辺りまで、全身なら頭のてっぺんから爪先までが写るように撮影します。
顔のラインが分かるようにおでこを出して長い髪は縛り、身体のラインが分かるようにシンプルな服で撮影します。
撮影は周りの人に行ってもらい、写真も他人に選んでもらって下さい。その方が客観的に見て綺麗な物を選ぶことができます。
劇団ひまわりのオーディション内容は?
次はオーディションの内容について見ていきます。
オーディションは書類審査と面接・実技の二段階に分けて行われます。順番に見ていきましょう。
①一次審査(書類審査)の内容
まずは書類審査です。
これは応募フォームや応募シートの内容と写真がそのまま審査対象になります。
劇団ひまわりの応募フォームには基本情報以外はほとんど書くことが無いので、ここで落ちることはあまりないと思います。
入力漏れや誤字脱字が無いように注意し、顔や体型がはっきり分かる写真を送れば、ほとんど受かるでしょう。
②二次審査(面接・実技)の内容
書類審査に通ると次は面接・実技になります。
書類審査ではあまり審査することが無かったので、ここからが本格的なオーディションだと思われます。
面接と実技に分けて説明していきます。
面接の内容
面接では以下のことが行われます。
- 自己紹介
- 質疑応答
- 自己PR
自己紹介の後には質疑応答や自己PRが行われます。
質疑応答の詳しい内容は不明ですが、志望動機を訊かれるようです。
志望動機には「合格後に達成したい目標」と「そのために劇団ひまわりを選んだ理由」を答えるようにして下さい。
オーディションを受けるのは何らかの目標(俳優になるなど)があるからだと思います。
その目標を達成するためになぜ劇団ひまわりを選んだのか、合格後はどうやって目標に近づくのか、きちんと言葉にして答えられるようにしておきましょう。
実技の内容
実技では以下のことが行われます。
- セリフ読み
- 特技披露(あれば)
セリフ読みは当日に台本を渡され、その場で読むことになります。
人前で読むのは緊張するかもしれませんが、大きな声で自信を持ち、状況やキャラクターの気持ちを想像しながら読むようにして下さい。
特技披露は必須ではなく、あるなら行うものになります。とはいえ、何かしら行った方が審査員にやる気が伝わります。
自己PRで説明した自分の良い部分に関することや、ずっと続けていること、好きでいつもやっていることなど、なんでもいいので披露してみましょう。
オーディションを終えたら後は結果を待つだけになります。ここでどれくらいの人が合格するのか見ていきましょう。
劇団ひまわりのオーディション倍率は?
オーディションの倍率は気になるところですが、劇団ひまわりは応募者数を公表していないため、正確なところは分かりません。
芸能事務所の場合は即戦力になる人を求めるため、倍率はかなり高くなります。
一方劇団ひまわりは養成所のため、オーディション時点では実力を求められません。それよりもやる気や熱意が重視されます。
そのため事務所よりもずっと受かりやすいのは事実です。しかしそれでも落ちる人はいます。
そもそも、受かったことをSNS上で報告する人は多いですが、落ちたことを報告する人は少ないので、どうしても受かった人が目についてしまいます。
それを見て「誰でも受かる」と言う人もいますが、あまり本気にしない方がいいと思います。
とはいえ、一次審査の合格率はかなり高いと思います。これは一次審査では審査対象がほぼ写真だけだからです。
容姿を重視する事務所だと写真でかなり落とされることもありますが、劇団ひまわりはそれほど重視していないようなので、一次審査はほとんどの人が受かると思われます。
劇団ひまわりに入るにはどれくらいお金がかかるの?
ここではは劇団ひまわりでかかるお金について見ていきます。
劇団ひまわりのオーディションに受かることは、芸能事務所に所属することとは違います。
あくまで養成所に合格し、入所する権利を得ただけです。
養成所は学校のようなもので、俳優などになるために必要な様々なレッスンを受けることができます。
学校に入り授業を受けるのにお金がかかるように、劇団ひまわりに入りレッスンを受けるにもお金がかかります。
芸能事務所に入る感覚だとびっくりするかもしれませんが、学校だと考えると納得できるのではないでしょうか。
例として劇団ひまわり養成所のひとつである、東京俳優養成所の高等部を見ていきましょう。
高等部の入所金と研究費(月謝)は以下のようになります。
入所金 | 15万4000円 |
研究費 | 2万6125円 |
入所する際には入所金と初月の研究費を支払うので18万125円が必要です。
さらにオーディションを受けられるようになるまで最短でも3カ月レッスンを受ける必要があります。
そのため、オーディションを受けられるようになるまで、最低でもあと5万2250円必要になります。
高いと感じるかもしれませんが、他の養成所と比べて特に高いわけではありません。
それに、オーディションの成績が優秀だった場合には、特待生として入所費用の減額または免除もあります。
とはいえ、免除されることはほとんどないと思われるので、合格してから辞退することにならないよう、応募する養成所の費用は前もって用意しておきましょう。
劇団ひまわりに合格した後はどうなるの?
最後に劇団ひまわり合格後について見ていきましょう。
合格した後は研究生となりレッスンに参加します。レッスンは基礎レッスン、選択レッスン、特別レッスンに分かれます。
マスコミに出演するためのオーディションを受けられるのは、基礎レッスンを終えた後で入所から3~6ヵ月後になります。
さらに、出演にはそれぞれの審査やオーディションが必要なことも多くあります。
劇団ひまわりに入ったからといって、必ずしも仕事があるわけではありません。
レッスンを受けてもオーディションに受からない人もいると思います。
一方で成績優秀な人は関連団体の砂岡事務所やブルーシャルトルに入所したり、劇団ひまわりを卒業して他の事務所に入ることもあります。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回の記事では劇団ひまわりについて
- オーディションの時期と応募方法
- 一次審査と二次審査の内容とポイント
- 合格後に必要なお金とその後
について説明しました。
劇団ひまわりは養成所であり、オーディションに受かることは芸能人の卵になる資格を得ることです。
その後どうなるかはその人の努力と才能、それに運次第です。
それでも、力を磨けば活躍できる可能性は高まります。
劇団ひまわりのオーディションはそのための最初のステップになります。
受けることを決めた後は全力でオーディションに取り組み、合格後も力を伸ばしていって下さい。
この記事が、劇団ひまわりに興味を持っている方のお役に立てたなら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。